日本の祭りレポート
やめふくしまのとうろうにんぎょう
祭りは福島八幡宮の「放生会(ほうじょうえ)」に人形を奉納したことに始まります。からくり人形を演じる小屋は3層の構造になり、上段ではお囃子が、中段では人形が舞い、下段では操り方が人形を操ります。からくり人形は東芝の創始者、東洋のエジソンといわれた田中久重の考案。観客は旧福島城の玉石の石垣に腰かけて鑑賞。静かな夜の八女に灯りがともり、三味線と鼓のお囃子が“ちゃっぽんぽん”。人形の操作は横遣いと下遣いがあり、横遣いは舞台袖の横から長い棒で、横下、総計18名が人形を操ります。さらに、人形が舞台中央より右側に寄れば右側の人に送り渡しが行われ、「素抜き」という衣装の早変わりなど、これは日本唯一といわれる独特な技。
【取材・文:苦田秀雄】
福島八幡宮の放生会(ほうじょうえ)で、約260年に渡って受け継がれてきた国の重要無形民俗文化財。人形を操るのは20人ほどの男たちです。見所は、衣裳の早変わりと人形の橋渡し。通常の手足の操作に加えて、人形が舞台上の橋を渡るといった高度な「からくり技術」を駆使しているのは、全国でもこの燈籠人形だけといわれています。
※出典:ダイドーグループ日本の祭り