日本の祭りレポート

山古志の牛の角突き

やまこしのうしのつのつき

山古志の牛の角突き1
DATA
5月から11月にかけての特定日
新潟県長岡市山古志 山古志闘牛場
0258-35-1122(長岡市広報課)
JR上越新幹線「長岡」駅から路線バス
※取材時2009年の情報です。変更になる場合もございますので、お出かけの際には事前にご確認ください。

“文化が私たちを守ってくれました”(故・松井治二さんの言葉)

牛の角突きのいいところは勝敗をつけないことです。勢子(せこ)たちは牛の気持ちを理解しているといいます。牛が戦意を失ったのか、機会を窺うために相手に油断させているのか、などの気持ちをくみとって手綱を操るのです。牛同士も相手の戦い方や、強み、弱みを知っているとか。角突きは順次行われ、大関や横綱級の戦いでは頭と頭が激しくぶつかりあい、“ガシッ”という重い音が響きます。時おり角が折れて飛びます。それは二度と生えてこないとか。技は「鉄砲突き」「角打ち」「透かしねらい」など多彩。2004年、中越地震の被災者の大半が避難先から村に帰ったとか。それはいまいちど牛の角突きをやらんがため。文化が人々を護ったのです。

【取材・文:苦田秀雄】

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