日本の祭りレポート
うわじまうしおにまつり
「牛鬼」は愛媛県のほかにも三重県、和歌山県、岡山県、山陰地方、高知県などに伝わる魔除けの霊獣です。それは2本の角をもった鬼の顔に長い首、牛の胴体に剣のようなしっぽをつけた恐ろしいカタチ。「牛鬼」は災いや悪霊を防ぐため、右に左に大きく首を振りながら商店や民家に顔をつっこみます。ここの人々は祭りになると「牛鬼」がやってくるため、幼いころは恐ろしがって泣き叫んだとか。ここの子供たちにとって祭りは必ずしも待ち焦がれるものではなかったようです。祭りの最後の日には「牛鬼」パレードがあります。そして市内を渡御した3基の神輿が須賀川に入り、川のまん中に立てられた6メートルほどの御神竹の先についた御幣を奪いあいます。
【取材・文:苦田秀雄】
宇和島の夏を代表する祭りです。牛鬼(うしおに)とは、鬼のような顔に長い首、牛のような胴体をもった魔除けの練物で、古くから親しまれています。その牛鬼が各地から集まり市内を練り歩く親牛鬼パレードをはじめ、子ども牛鬼パレード・ガイヤカーニバル・宇和島おどり大会・走り込み・打ち上げ花火大会などが開催されます。
※出典:ダイドーグループ日本の祭り