日本の祭りレポート
つづれこじんじゃれいたいさい(つづれこたいこまつり)
古来、綴子はしばしば水不足に見舞われたため、雷鳴に似せて太鼓を打てば雨が降るのではないかとしたことが祭りの起源。当初太鼓の直径は70センチほどでしたが上町と下町の意地の張りあいによって次第に大きくなってゆきます。昭和61年(1986)、下町が3.71メートルの大太鼓を新調して一枚皮太鼓でギネス世界記録を樹立。太鼓の音は四里四方に鳴り響き、田代山頂の田代山神社の神様にも聞こえるとか。音が大きければ大きいほど雨乞いや悪疫退散に効果があるとされます。
祭りは大きく分けて出陣の行列、獅子踊、奴踊、棒術で構成され、上町と下町で若干の違いがあります。出陣行列はそれぞれの地区が鳴りものや旗、武具の隊列で神社に向かいます。
【取材・文:苦田秀雄】
雨乞いと五穀豊穣を祈願するため始まったと伝えられている祭り。
上町(うえまち)と下町が、直径約4メートル、重さ約3.5トンの大太鼓や獅子踊りなどの郷土芸能を、出陣行列の形式で練り歩き、一年交代で綴子神社に奉納します。宵宮と例祭に大太鼓を山車で引き、太鼓の上下で複数人が太鼓を打ち鳴らします。その雷鳴のような音は、一里四方に響き渡ります。