日本の祭りレポート
たてもんまつり
「たてもん」は神の依代であると同時に、供物載せる三方(さんぽう)でもあるとか。それをクルクル回すのは、前から後ろから供物(提灯)を神に見せるため。そういうことで「たてもん」の意味は「たてまつるもの」という説もあります。それを魚津7町内がそれぞれ諏訪神社に奉納。高さは16メートル、重さ5トン、90あまりの提灯をつけ、車輪がついていないため人力で動かすのが特徴。夕方「たてもん」の提灯に灯りが入り、大太鼓が“ドンド ドンドン”笛のお囃子、手持ち鐘が“ジャラン ジャラン”と振りまわされるや“せーのこい”、“やー”の掛け声でこの光のピラミッドが勢いよく境内に突入。あ、これは光のバレリーナの舞台入りかと思うばかり。祭りの祈りは大漁と海の安全。
【取材・文:苦田秀雄】
豊漁と航海の安全を祈願する港町・魚津の伝統行事。「たてもん」とは、そり形の台に高さ約16メートルの大柱を立て、約90個の提灯を三角形に吊るし上げた船形の万燈です。車輪のない総重量5トンにものぼる「たてもん」を、若者たちが威勢よく曳き廻し、境内にて豪快に旋回させる姿は、勇壮かつ優美で、祭りの最大の見どころです。(国指定 重要無形民俗文化財) 重要無形民俗文化財)