日本の祭りレポート
たなどぅい
最も沖縄らしい景観が残る竹富島は国の重要伝統的建造物群保存地区に指定。この祭りは島の主産物の粟の豊作を祈る播種(はしゅ)儀礼と島民の平安を願うものであり、歴史はおよそ600年。これは6つの御嶽(うたき)の神が登場する祭りで9日間にわたり種々の神事芸能が奉納されます。9日間で最も目立つのは7日目と8日目の世持御嶽での「庭の芸能」。農事予祝を中心に、風情は実に琉球八重山の文化。続いて御嶽の拝殿では「舞台の芸能」が奉納。それは狂言の部と歌の部に大別され、とりわけ人目をひくのが安南(ベトナム)から伝わった「ミルク(弥勒菩薩)様」。八重山文化の幅広さは限りがありません。
【取材・文:苦田秀雄】
竹富島の種子取祭(タナドゥイ)は、約600年の伝統があるといわれ、国の重要無形民俗文化財に指定されています。祓い清めた畑に種子を蒔き始める祭りで、毎年、新暦の10月、11月中に廻り来る干支の甲申から甲午までの10日間行われます。また旧暦9月の庚寅・辛卯の2日間を中心に、80余りの伝統芸能が神々に奉納されます。
※出典:ダイドーグループ日本の祭り