日本の祭りレポート

多度祭 上げ馬神事

たどまつり あげうましんじ

多度祭 上げ馬神事1
DATA
5月4日~5日  ※毎年同日
三重県桑名市 多度大社
0594-48-2037(多度大社)
近鉄養老線「多度」駅下車  東名阪自動車道「桑名東」IC
※取材時2007年の情報です。変更になる場合もございますので、お出かけの際には事前にご確認ください。

かくて少年は大人になる

神占で6地区6人の青年騎手が選ばれます。彼らは地域の期待を背負って多度大社にある平均斜度30度の坂と高さ2メートルの絶壁を馬で飛び越えるのです。5月4日は2回、5日は1回とひとりチャンスは3回。飛び越えた回数で地域の吉凶が決まるため実に真剣。スタートの合図が切られ、花馬が馬場を猛然と疾走。急坂をものともせず駆けあがり、最後の絶壁をスローモーション映像のごとくひらりと飛び越える花馬もあれば、絶壁の手前で立ちつくしてしまうものもあり、悲喜こもごも。成功した青年は歓喜の涙、失敗したものは地域に対する申し訳なさ、自分のふがいなさを嘆き号泣。こうして青年は大人になってゆくのです。

【取材・文:苦田秀雄】

⽇本の祭りレポート⼀覧へ

その他の日本の祭り

お問い合わせ
PAGE
TOP