日本の祭りレポート
しおかけまつり
この祭りは旧暦6月1日に市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)が志摩の大島に里帰りするのを祝い、海女や漁師がアワビや魚を供えて海の安全と大漁を祈願するもの。和具の港から目と鼻の先にある小さな大島に向け、市杵島姫命を載せた「まんどう船」が出港。それに30~40艘の漁船が大漁旗をなびかせて随行。島の小さな祠で質素な神事が行われます。海女さんがアワビや魚をかついで海から祠に登ってきます。美味い!神事が終わり、船で帰還。そこからが祭りの名前の潮かけです。バケツでかけ、ホースでも直撃。それはかなり痛い。船から船へも放水。これは海上水合戦の遊びにみえますが、穢れを清めるという立派な神事なのです。
【取材・文:苦田秀雄】
780年あまりの伝統を誇る奇祭。海の女神・市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)が大島の祠(ほこら)に里帰りするのを祝い、海女や漁師がアワビなどのその日の収穫をお供えし、海の安全と大漁を祈願する神事です。神事の後、船同士、人同士が海水をかけ合ったりする、天下ご免の祭りです。なお、開催日は旧暦の6月1日に行われますので、毎年開催日は異なります。
※出典:ダイドーグループ日本の祭り