日本の祭りレポート
しまのうらじんじゃしゅうきたいさい
神事の後、神輿は魚恊へ。そこで神楽が舞われます。舞台は壁面をトロ箱の積み重ねで、それに大漁旗を飾ったもの。夜は港に停泊した漁船がライトアップされ、海はグリーン。幻想的な雰囲気です。翌日は朝から神事があり、ふたたび漁協での神楽奉納、餅まきと続き、午前8時、神輿が活動開始。化粧の若者に担がれた太鼓台が意気軒昂に港を練ります。神輿は漁船に載せられ海上神幸に出港。随船が4,5隻大漁旗をなびかせて伴走。最後は神輿の還御です。鳥居の下の広場で小学生による獅子舞が見事。神輿が神社に帰ります。それを鳥居の下で食い止めるのが太鼓台。神様にはまだ帰ってもらっちゃあ困るということです。
【取材・文:苦田秀雄】
江戸時代に海上交易の要所として栄えた宮崎県延岡市の離島「島野浦島」。人口約880人の島が一年で最も盛り上がるこの日は「喧嘩神輿」という御神体を乗せた暴れ神輿と化粧をした若衆が担ぐ太鼓台がぶつかり合い村を巡ります。神楽が奉納される頃、巻網船が集魚灯を灯す漁船パレードも行われ海の文化が根づく祭りです。
※出典:ダイドーグループ日本の祭り