日本の祭りレポート
もりおかさんさおどり
むかし、この地方に鬼が出て暴れるため、里人は三ツ石神社の神霊に鬼退治を祈願。神様は鬼を捕まえ、今後悪いことをしないよう約束させ、証文代わりに巨岩に手形を押させたと伝えられます。岩手の名の由来です。「さんさ踊り」は喜んだ里人がその岩を取り囲んで“さんさ さんさ”と囃しながら踊ったことに由来するとか。これは喜びの舞です。太鼓を叩きながら、踊りながら、来る、来る、人の渦。笑顔の渦。“さっこら(幸来良)ちょいわ やっせ”の掛け声も軽快。参加者は240団体、踊り子35,000人。自由参加の輪踊りに加わって踊ることをお勧めします。
【取材・文:苦田秀雄】
三ツ石神社の鬼の伝説に由来する盛岡さんさ踊り。市内のメインストリートを4日間にわたって太鼓が埋め尽くします。ギネス認定された一万太鼓の群舞が織り成すその音は、踊る者はもちろん、観る者の身体の芯にまで響き渡ります。
※出典:ダイドーグループ日本の祭り