日本の祭りレポート
さくらのあきまつり
“えっさ えっさ えっさっさ えっさのこらさの えっさっさ~”粋な掛け声です。佐倉囃子には「屋台」「昇殿」「鎌倉」「四丁目」「上がり屋台」があり、農村の祭礼囃子である葛西囃子の流れをくみます。神事が終わり、祭神の稚産霊命(わかむすびのみこと)が神社神輿に遷されて氏子地域に出御。万灯をかざして路地から路地まで渡御する神幸は暗闇にえもいわれぬ風情をかもします。神社神輿が各町内に到着すると“明神祭りさらば久しい さらば久しい”の掛け声で神輿を高々と差しあげます。曲がった杖を手にした世話役は明治レトロの風体。この祭りにみたのは江戸と明治と大正の光景。祭り人の衣装、女踊りの所作、還御の際の規律など、これは独特の雰囲気を持つ祭りです。
【取材・文:苦田秀雄】
佐倉の秋祭りは、江戸時代より続く長い歴史をもち、千葉県最大級の麻賀多神社の大神輿をはじめ山車・御神酒所などが、佐倉囃子に合わせた「えっさの こらさの えっさっさ」の掛け声とともに鍵の手のような城下町を盛大に練り歩きます。現在は麻賀多神社のほか、愛宕神社、神明神社、八幡神社の氏子町による、4社合同祭の形で行われています。 こらさの えっさっさ」の掛け声とともに鍵の手のような城下町を盛大に練り歩きます。現在は麻賀多神社のほか、愛宕神社、神明神社、八幡神社の氏子町による、4社合同祭の形で行われています。