日本の祭りレポート

皇子神社船祭り

おうじじんじゃふなまつり

皇子神社船祭り1
DATA
7月第3週の金曜日(宵宮)~土曜日
香川県高松市庵治町
087-871-4570(船渡御保存会)
JR予讃線「高松」駅より路線バス  高松自動車道「高松中央」
※取材時2013年の情報です。変更になる場合もございますので、お出かけの際には事前にご確認ください。

満月の夜、童はだんじりの上で平然と太鼓をうつ

ここは映画「世界の中心で愛を叫ぶ」のロケ地です。海を見下ろす高台の、そのロケ地のそばに皇子神社はあります。だんじりが神社を出て急な石段を降りてきます。屈強な若者がゆっくりと時間をかけて運びます。その中で童が太鼓を打ち鳴らします。対岸では花火が打ち上げられ、海面が花火に染まります。屋根を取り払っただんじりは激しく暴れ、猛烈な勢いでぐるぐる回され、縦にされ、存分のパフォーマンスを展開。童はそれでも平然と太鼓を打つのです。その光景は危険を通り越してむしろ感動的。岸壁の屋台船の上では獅子舞が演じられ、だんじり船、獅子船、神輿船が連なり、ゆっくりと2キロ先のお旅所に向け、月明かりの海上を進みます。それはゆったりした江戸の時間。祭りの緩急を感じます。

【取材・文:苦田秀雄】

概要

満月の夜に行われる全国的にも珍しい江戸時代から続く“海の祭り”。16人の御神輿担に担がれた御神輿が船に積まれ、対岸2kmのお旅所まで「船渡御」を行い、また、3隻横に繋いで作られた舞台の上では獅子舞が奉納されます。庵治沖には、約1300発の色とりどりの花火も上がり、真夏の祭典を演出します。

※出典:ダイドーグループ日本の祭り

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