日本の祭りレポート
おおだこあげまつり
ゴールデンウイーク真っ只中のここは春日部市の江戸川河川敷。170年の歴史をもつ凧揚げです。これは江戸時代に出羽国の僧・浄信がこの地を訪れて住民らに凧を揚げると繭の値段もあがる、と伝えてその豊作呪いとして始まったもの。最も大きな凧は畳100畳、重さ80キロにもおよびます。大凧を揚げるには風速が6メートルから10メートルの間でなければならないとか。彼らは言います。“風を友とする”と。祭りは、江戸川上流の上若組と下若組に分かれ、それぞれがそれぞれの想いをこめて、その年の文字を凧に書いて揚げるもの。祭りの最終日、下若組の大凧がついに宙を舞いました!そして彼らは泣きました。
【取材・文:苦田秀雄】
和紙と竹を用い、3ヵ月かけて作られた大凧を揚げる祭りで、170年以上の歴史があります。毎年、初節句を迎える子ども達の健康と成長を願って、二張りの大凧が空を舞います。大凧は縦15メートル、横11メートル、重さ800キロあり、春日部市「庄和大凧文化保存会」の若衆により、大空高く揚げられます。