日本の祭りレポート

御田祭・御田八幡宮秋の例祭

おんだまつり・おんだはちまんぐうあきのれいさい

御田祭・御田八幡宮秋の例祭1
DATA
5月3日 ※毎年同日10月第2土曜日〜日曜日
高知県室戸市吉良川町 御田八幡宮とその周辺
0887-22-5142(室戸市生涯学習課)
土佐くろしお鉄道「奈半利」駅下車
※取材時2023年の情報です。変更になる場合もございますので、お出かけの際には事前にご確認ください。

僻地ゆえに残る稀少文化

室戸半島の先端にほど近い、ここは室戸市吉良川町。春の「御田祭」は豊作予祝の奉納舞で、能が成立する前の所作を残すものとして極めて貴重です。少子高齢化で存続の危機にある祭りであるがゆえに瞼に焼きつけておきたいもの。若い女性たちの人形の奪いあいも極めて稀少。子授けを意味します。浜辺で“ヨッピンピーロ”のかけ声で踊るのも不思議な異界情緒。地の果て感満載です。
秋祭りは豊作感謝です。花で飾り立てられた花台が国指定文化財のレトロな通りを進み、御田八幡宮の境内でくるくる回されるのも見逃せません。「チョーサィ舞」といいます。暗闇に無数の提灯が回るのもまた幻想的。こういう文化は僻地であるがゆえに残った貴重なものです。

取材・文:加藤正明

概要

「御田祭」は鎌倉時代より天下泰平と五穀豊穣を祈念して隔年の5月3日に奉納される古式祭典行事。田楽・猿楽など古風な能楽を演じる芸能史的に極めて貴重な祭りです。秋の例祭は江戸時代中期より始まり、町内から提灯や花で飾り付けた花台を若集が引いて練り歩きます。宵宮・本祭の両日の夜は提灯の点いた花台が境内で舞います。(【吉良川の御田祭】国指定重要無形民俗文化財)

※出典:ダイドーグループ日本の祭り

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