日本の祭りレポート

御柱祭

おんばしらさい

御柱祭1
DATA
7年目ごとの寅・申の年の4月1日~6月15日
長野県岡谷市・諏訪市・茅野市・下諏訪町・富士見町・原村
0266-26-2102(諏訪地方観光連盟御柱情報センター)
JR中央本線「下諏訪」駅下車  中央自動車道「諏訪」IC  長野自動車道「岡谷」IC
※取材時2010年の情報です。変更になる場合もございますので、お出かけの際には事前にご確認ください。

“奥山の大木 里へくだりて神となる ヨーイサ” (御柱祭木遣)

御柱は神霊降臨の依代(よりしろ)とも、神霊鎮座の標識とも、社殿の造営を目的にしたものともいわれ、祭りの起源については不明です。祭りの正式名称は「式年造営御柱(みはしら)大祭」。
その日、粋な木遣(きやり)が諏訪の山々に響き、2000人もの氏子が曳き綱にとりついて御柱街道を曳き下がり、木落し坂へ。ラッパが吹かれ、坂の天辺から巨大な御柱が雄姿を現し、若衆が柱にまたがり、立ち上がり、群がります。グラリ、10トン以上の御柱は傾き轟音とともに猛然と落下。斜度27度。落下距離100メートル。人々は振り飛ばされ、転がり落ちます。坂の下に降りた御柱は木遣に導かれて中山道を注連掛へと向かうのです。1ヶ月後に諏訪大社で「建御柱(たておんばしら」」が行われます。そのとき御柱は神となり、21万人の氏子の心の支えとなるのです。

【取材・文:苦田秀雄】

概要

信州諏訪大社で7年に一度、社殿の四隅の大木を建て替え宝殿を造営する祭り、御柱祭。重さ10tを超える巨木を山から切り出し、人力のみで各神社までの道中を曳います。諏訪地方の6市町村21万人の氏子が、全精力を注いで参加する天下の大祭です。また、秋には小宮と呼ばれる地域の神社などでの御柱祭もあります。

※出典:ダイドーグループ日本の祭り

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