日本の祭りレポート

西馬音内盆踊り

にしもないぼんおどり

西馬音内盆踊り1
DATA
8月16日~18日  ※毎年同日
秋田県雄勝郡羽後町西馬音内
0183-62-2111(羽後町役場みらい産業交流課)
JR東北本線「湯沢」駅から路線バス  秋田自動車道「湯沢」IC
※取材時2009年の情報です。変更になる場合もございますので、お出かけの際には事前にご確認ください。

真夏の夜の陸奥(みちのく)のミステリー

町内の通りに篝火(かがりび)がたかれ、流れるのは秋田音頭ベースのお囃子。その歌詞がエロチックで、ユーモラス。彦三頭巾(ひこさずきん)はあの世の使いか?
小さく開けられた穴から光る目が不気味。端縫(はぬ)いの着物は女の歴史を紡ぐパッチワーク。彦三頭巾は亡者を意味し、善政の城主の死を悼むもの。端縫衣装は嫁いできた代々の花嫁衣装をパッチワークに繕ったものです。そこには歴代家を守ってきた女たちの情念が込められているのです。踊りとお囃子、篝火がふたつの踊り合体の奇跡をみせ、ミスマッチの怪しさをかもします。囃しの甚句(がんけ)はどんどん陽気にテンポをあげます。“お盆恋しや かがり火恋し まして踊り子 なお恋し”

【取材・文:苦田秀雄】

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