日本の祭りレポート
なかだいはしごじし
「風祭(かざまつり)」は富山県八尾の「おわら風の盆」をはじめ、全国各地にある二百十日の風鎮めの祭りで、五穀豊穣を祈るもの。この「風祭」で奉納される梯子獅子は五穀豊穣・延命息災・悪魔祓いを祈願します。舞台は大宮神社の境内にある銀杏のご神木。そこに33段、長さ13.5メートルの梯子が立てかけられ、その上で曲芸的な演技を奉納。獅子は梯子を上ったり下がったりしながら演技を40分。体力の限界まで、気力だけで演じます。梯子獅子は、より神の領域である天に近いところに近づきたい、そこで祈りを説けたいという気持ちの表れなのです。
【取材・文:苦田秀雄】
豊作祈願・風災害避けを祈願して奉納される獅子舞。境内の大銀杏の御神木に約13メートル、33段の大梯子をかけ、お囃子に合わせ、梯子に上って紙吹雪をまいたり、状態をそらすでんぐりや逆立ちなどの曲芸を披露したり勇壮な姿が演じられます。