日本の祭りレポート
こはたのはたまつり
祭りの日、氏子9集落が5色の大幡を担いで木幡山山頂の羽山神社を目指します。道中、「権立(ごんだち)」とよばれる4人が脇道へ。彼らの目の前に現れたのは巨岩一対。「胎内くぐり岩」です。ここで権立は身をよじりながら幅70センチばかりの割れ目をくぐります。抜け出た権立に“生まっちゃぞー”という声が。岩の上の総大将と下の大将が問答を始めます。総大将“当年の当年の生いた御前権立をば何と申す”とくれば、大将“鷹取場の松の木の根っこに絡まるふじこと申す”。総大将“いやいやそうではない、そうではない”。(中略)大将“八幡太郎義家と申す”。これは生きながら強く新しい命に生まれ変わる稀少な通過儀礼なのです。
約960年前の「前九年の役」で陸奥国領袖の安倍頼時と征夷大将軍 源頼義が戦った故事にちなんだ祭り。戦いに敗れた源頼義・義家父子が木幡山に立てこもり、神社に戦勝を祈願したところ雪が降り、山の木が源氏の白旗のようになって安倍氏は戦わずして引き返したといわれています。山岳信仰・羽山信仰により権立(ごんだち)の成人儀礼が複合されています。(国指定重要無形民俗文化財) 源頼義が戦った故事にちなんだ祭り。戦いに敗れた源頼義・義家父子が木幡山に立てこもり、神社に戦勝を祈願したところ雪が降り、山の木が源氏の白旗のようになって安倍氏は戦わずして引き返したといわれています。山岳信仰・羽山信仰により権立(ごんだち)の成人儀礼が複合されています。(国指定重要無形民俗文化財)