日本の祭りレポート
かわしりじんぐうしゅうきたいさい
これは800年以上の歴史をもつ祭りで、その中核は流鏑馬です。射手は「やぶさん」と呼ばれます。それは輪番制で氏子地区の中から20歳前後の青年が選ばれて猛特訓のうえ、大役を果たす人。彼らは祭り前5日間精進潔斎の生活を送らねばなりません。見せ場は「さがり馬」。馬のたて髪を腕に巻きつけて体を固定し、人馬一体となって馬場を疾走。美しく走らねばならなりません。そこには地区の威信がかかっているのです。“どーかい どーかい さぁどーかい”の掛け声に、ラッパ隊のラッパが勇ましく、神輿の渡御に笠鉾、風流舞、獅子舞などが祭りを盛りあげます。
【取材・文:苦田秀雄】
河尻神宮秋季大祭は氏子たちが14組に分かれて順に年行司(ねんぎょうじ)の役を務め、町民一丸となって宮廻り・さがり馬・流鏑馬(やぶさめ)式等を奉納します。また鳥居元である川尻町は、毎年神輿・傘鉾(かさぼこ)・風流舞(ふりゅうまい)・獅子舞などを奉納します。見せ場は「さがり馬」そして「流鏑馬」をいかに立派に奉納するか、地区の誇りをかけて競い合います。
※出典:ダイドーグループ日本の祭り