日本の祭りレポート

春日神社秋季大祭

かすがじんじゃしゅうきたいさい

春日神社秋季大祭1
DATA
10月最終金曜日~土曜日
愛媛県西予市明浜町狩浜
0894-65-0301(狩江公民館)
JR予讃線「卯之町」駅から路線バス  松山自動車道「西予」IC
※取材時2014年の情報です。変更になる場合もございますので、お出かけの際には事前にご確認ください。

真珠と蜜柑の漁港に日本の原像が

この祭りは囃子が小太鼓と大太鼓だけです。そのシンプルなリズムが港の祭りに勢いを与えます。やはり何といっても目立つのは牛鬼。これがお仮屋の前で縦横無尽に走り回るのです。ある老婆がつぶやきました。“小さい頃はこれが怖くて泣いた。夢にまででてきておっかけられた”と。それも祭りの淡い想いで。
祭りの最後は春日神社への宮入りです。急な石段を3基の神輿が一気に上がる様は壮観。それはむかし盗まれた御神体が海底に沈んだところを大蛸が拾いあげてくれた故事で、早く神社に還したい、という思いからきたものだとか。祭りの日、各家庭は豪勢な皿鉢(さわち)料理を用意し、「おきゃく」という風習で人をもてなします。

【取材・文:苦田秀雄】

概要

室町時代に創建された春日神社では、江戸時代末期ころから3日間に渡り、古式に基づきしめやかに、かつ勇壮に秋祭りが行われています。最終日には、3地区がそれぞれ牛鬼、五ツ鹿、お船の練りを披露します。代々受け継がれてきた様々な出し物が里を練り歩き、地区全体が一年で一番の盛り上がりを見せます。

※出典:ダイドーグループ日本の祭り

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