日本の祭りレポート
かろじんじゃほーえんやまつり
この祭りは地域全員参加です。子供大名行列が“ひーよいかなー ひょいとまかせ(今日は良い日だ 我々にまかせておけ)”の掛け声で練るのは小学校5~6年生。例祭が終わり、大神輿は幟武者行列、御舟などを連ねて氏子地域へ神幸し、海上渡御となります。200人が台船に、4艘のホーエンヤ船は女装の男性を乗せ、大漁旗の漁船が伴走。「にわか衆」が船をこぎ、神童の「じゃふり」が“ほーえんや”と音頭をとります。御舟上がりが終わり17時、神輿は宮入り。 担ぎ手に“おせよー”の声がとびます。それは彼らを一人前の賀露の「おせ(大人)」として認める声。若者は感極まって号泣。
【取材・文:苦田秀雄】
2016年は賀露神社の2年に一度の大祭で、神輿や神官、獅子や武者行列、麒麟獅子など総勢200名による行列が船に乗って千代川を下る「ホーエンヤ祭」が行われます。1250年程前に、遣唐使の吉備真備が遭難して賀露沖の島に漂着したのを地元の住民たちが船で助けたという故事に由来し、鳥取県の無形民俗文化財に指定されています。
※出典:ダイドーグループ日本の祭り