日本の祭りレポート
いとまんはーれー
糸満ハーレーの銅鑼(どら)が鳴ると沖縄の梅雨が明けるといいます。この祭りは糸満の海人が航海の安全と、大漁を祈願するもの。
祭りの日、南山ノロ*、糸満ノロ、門中の世話人、西村・中村・新島の代表者たちが丘の上の山巓毛(さんてぃんもー)で県の4神にお祈りし、そこからの旗振りの合図でハーレー競漕が始まります。舟体は長さ8メートル、漕ぎ手は10名、後ろに舵取り、先端に陣取った鉦打ちのリズムでそれぞれ3艘。各チーム29試合にわたるレースです。ハイライトは2150メートルを漕ぐアガイスーブ。応援の観客が鉦や太鼓を打ち鳴らし踊ります。御願(うがん)バーレーが終われば、3地区全員が地域の氏神様白銀堂に赴き結果を報告。
【取材・文:苦田秀雄】
糸満ハーレーは、糸満の漁師達が海の恵みに感謝し「大漁」と「航海安全」を祈願する為、毎年旧暦の5月4日に行われ、当日は県内外から約3万人の観客が集います。行事は、木製の手漕ぎ船の競争で「御願バーレー」「青年バーレー」「アガイスーブ」(最後の勝負)があり、地域の誇りを懸けて争われます。
※出典:ダイドーグループ日本の祭り