日本の祭りレポート
いいさかけんかまつり
ここは日本を代表する文人がこよなく愛した飯坂温泉。祭り最終日の夜、神輿が宮入りすれば祭りは終わります。その寂しさから、神輿の宮入りを少しでも遅らせようと屋台のぶつけあいが始まったとか。
八幡神社の境内で重さ1トン、大太鼓1台、小太鼓2台を添えた屋台は90名の若者に担がれ、1対1で激突。屋台の前棒はぶつけ方を熟知しているベテラン10名が担当。屋根の前に乗った頭(かしら)は前の華棒(はなぼう)に、後ろの補佐役はそれぞれ後棒の担ぎ手に指示を出します。華棒が1秒でもタイミングをあやまれば即死はまぬがれません。そして、どれほど屋台がせりあがろうが太鼓の音は鳴りやみません。それはむしろ感動的。
飯坂八幡神社の例大祭は、その激しさから「けんか祭り」と呼ばれています。 2日目の神幸祭当日、神輿が町内を巡り、五穀豊穣への感謝と一年の安泰を願う気持ちを神に捧げます。そして夕闇が迫ると、神輿は町内6地区の太鼓屋台をしたがえて御旅所(おたびしょ)を出発します。神輿の宮入りを阻む屋台と激しくぶつかり合い、負けじと打ち鳴らす太鼓の音が大地を轟かす様は圧巻です。 2日目の神幸祭当日、神輿が町内を巡り、五穀豊穣への感謝と一年の安泰を願う気持ちを神に捧げます。そして夕闇が迫ると、神輿は町内6地区の太鼓屋台をしたがえて御旅所(おたびしょ)を出発します。神輿の宮入りを阻む屋台と激しくぶつかり合い、負けじと打ち鳴らす太鼓の音が大地を轟かす様は圧巻です。