日本の祭りレポート

檜枝岐歌舞伎

ひのえまたかぶき

檜枝岐歌舞伎1
DATA
「愛宕神社祭礼奉納歌舞伎」5月12日 「鎮守神社祭礼奉納歌舞伎」8月18日 「歌舞伎の夕べ」9月第1土曜日
福島県南会津郡檜枝岐村字居平
0241-75-2432(尾瀬檜枝岐温泉観光協会)
会津鉄道・野岩鉄道で「会津高原尾瀬口」駅よりバス  東北自動車道「那須塩原」IC
※取材時2013年の情報です。変更になる場合もございますので、お出かけの際には事前にご確認ください。

会津の秘境に頑固に伝わる農村歌舞伎

ここは福島県から尾瀬への玄関口。かつてこの村は貧しく、伊勢詣をするにも皆がお金を蓄え、代表者1人が代参するのがならわしだったとか。その代参者が帰途江戸に立ち寄り歌舞伎を見物し、村に帰って見よう見まねで始めたのがこの農村歌舞伎です。「檜枝岐歌舞伎」の鉄則はかつて村人がつくった所作を絶対にくずさないこと。例えば役者が花道に引っ込む際の「六方」という所作についてもプロの役者は日本舞踊のような洗練された所作をするのですが、檜枝岐では荒削りであえて武勇の勇ましさをみせるのだとか。この一徹さがここの歌舞伎の魅力といえましょう。歌舞伎は「寿式三番叟(ことぶきしきさんばそう)」に始まり、次々と演じられてゆきます。

概要

尾瀬の入口として知られる奥会津の檜枝岐村に江戸時代から伝わる農民芸能で、春と秋の年2回、祭りのときに奉納されます。演じる役者から舞台を作る裏方まで、一座はすべて村の一般の人たちで、稽古を重ね演目を仕上げていきます。歌舞伎が演じられる舞台は鎮守神の境内にあり、国の重要有形民俗文化財となっています。

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