日本の祭りレポート
へしきやえいさー
エイサーは、踊念仏で仏法を広めた袋中上人(たいちゅうしょうにん)が明の時代の中国に渡って経典をもちかえろうとするも嵐で船が難破して琉球に漂着し、この地に伝えたとされる踊り。行事は旧暦の7月13日から15日で、13日は祖霊を墓から迎え、14日は接待、15日にあの世にお送り。エイサーはそのあと青年たちによって行われる民俗行事。
「テークチャー」は僧侶風の衣装で素足になり、小型の太鼓を打ち鳴らし踊ります。道化役の京太郎(ちょんだらー)も踊りながらひょうきんに甕(かめ)のお酒を注いでゆきます。素朴で可憐な島娘も踊ります。観客の指笛が「ピュッ ピュッ」と響きます。集団演舞が終わった後、彼らは各家庭に出向いて演舞を続けます。
【取材・文:苦田秀雄】
平敷屋(へしきや)のエイサーは、エイサーの起源が「念仏踊り」であったことがわかる、昔ながらの踊りです。裸足の太鼓持ちをはじめ、黒と白のシンプルな衣装に身を包んだ伝統の担い手たちが受け継がれた踊りを見せてくれます。地域内でも東と西で踊りの特徴が異なり、東は力強く男性的で、西はやわらかく女性的といった特徴を持ちます。
※出典:ダイドーグループ日本の祭り