日本の祭りレポート
はっさくさい ふるさとじだいまつり
この祭りの大名行列はかつて都留を治めていた秋元但馬守が川越藩に転封した際、都留の下天神町に参勤交代のときの衣装や道具を臣下に託し、自分を偲んで大名行列をするように言ったとされることに由来。それは主君の70年にわたる善政に対して農民が始めたもの。行列は120名で、「四日市神楽」を先頭に、お殿様、お姫様を中心に奴、鉄砲隊、槍組などが続きます。最大の見せ場は“あ よいやまっかよい”の掛け声による毛槍の投げ渡し。往時の街道を練る4基の屋台。それらは大名行列の後ろを進み、屋台に懸けられた飾り幕の絵には葛飾北斎が下絵を描いたといわれるものもあり、美術品としても一級。
【取材・文:苦田秀雄】
毎年9月1日に行われる都留市生出神社の例祭、八朔祭。付祭りの大名行列(ふるさと時代祭り)が街中を練り歩き、奴姿の赤熊やお姫様、お殿様たちが歴史絵巻の世界を繰り広げます。葛飾北斎などが下絵を描いた豪華飾幕を纏った屋台の曳行、四日市場神楽なども行われます。
※出典:ダイドーグループ日本の祭り