日本の祭りレポート
はままつまつり
この祭りは永禄年間(1558~1570)に引間城主の長男誕生を祝い、城内で凧を揚げたのが起源。それがいまでは174ヶ町が競いあう全国有数の凧揚げ大会になったのです。遠州灘中田島の空には数々の凧が悠々と泳いでいます。それらは互いの糸を絡ませて綱切り合戦を始めます。切られた凧ははるか遠州灘の彼方へと消えてゆきます。ここは「遠州のからっ風」と呼ばれる地域。さらに夜、市の中心部には市内80以上の町が引きまわす御殿屋台が見もの。屋台には煌々と明かりが入れられ、粋のいいお囃子にのって悠々と街を進みます。無数の子供らが笛を吹きながら随行。ラッパも高らか。御殿屋台の造りに匠の技が光ります。
【取材・文:苦田秀雄】
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