日本の祭りレポート

御宝殿熊野神社の祭礼

ごほうでんくまのじんじゃのさいれい

御宝殿熊野神社の祭礼1
御宝殿熊野神社の祭礼2
御宝殿熊野神社の祭礼3
御宝殿熊野神社の祭礼4
御宝殿熊野神社の祭礼5
DATA
7月第3日曜日(宵祭)とその翌日の海の日(本祭)
福島県いわき市錦町 御宝殿熊野神社
0246-62-2207(御宝殿熊野神社)
JR常磐線「植田」駅下車  常磐高速道「いわき勿来」IC
※取材時2016年の情報です。変更になる場合もございますので、お出かけの際には事前にご確認ください。

鎮守の杜に流れる平安の空気

祭りの主役は天皇の使いである勅使童子。2日間寝ずに役目を果たした童子は馬上で居眠り。人々はそれを見て「神が宿った」と静かに手を合わせるのです。田楽童子たちは田楽の後、「丑の刻参り」などを努めて徹夜。
翌朝、東はヤタガラス、西は兎の絵が取りつけられた鉾を抱えた若ものらが意気軒高。彼らは先を争って参道を猛然と疾走。社殿の前にそれを立てるのです。ヤタガラスが先に立てば豊漁、兎なら豊作という作占です。稚児田楽は「一列の組み打ち」「親は親、子は子」など5種類。さらに「鷺の舞」「龍の舞」「鹿の舞」「獅子舞」が舞われ、「鹿の舞」には呪術的な要素が。それは芸能化する前の古風な姿をとどめ、きわめて貴重な動物風流。

概要

御宝殿熊野神社の祭礼行事は神事と民俗芸能が一体となり、古式にのっとり彩りも豊かに厳かに執り行われます。祭り全体が「御宝殿の稚児田楽・風流」の名称で、国の重要無形民俗文化財になっているいわき市の誇る貴重な文化遺産です。稚児田楽は全国的にも珍しく8人の小学生が古式ゆかしく田楽を演奏します。

ドキュメンタリー映像

そして男の子は神様になる! 〜御宝殿熊野神社の祭礼~ / Gohoden Kumano Jinja no Sairei
⽇本の祭りレポート⼀覧へ

その他の日本の祭り

お問い合わせ
PAGE
TOP