日本の祭りレポート
ふじさきはちまんぐうれいたいさい
獅子舞は推古天皇20年(612)に百済から伝わった伎楽のひとつで、悪魔払いの神楽の一種です。この祭りの神幸は総勢1万7000人という大所帯。最初に祭神の応仁天皇、神功皇后、住吉大神が出御。神幸は神輿が神社を出て最後尾の飾り馬が出発するまで4時間ほど。神輿のあとには甲冑の随兵、武者行列が続きます。そして全体統括者の御幸奉行、新町町鉾、新町獅子舞、地元の百貨店や子供会の神輿が続き、最後尾は飾り馬となっています。見学場所は日銀熊本支店前がおすすめ。祭りの見どころは数々ありますが、ひとつあげるなら獅子舞です。それは「天拝の舞」と子孫繁栄の「牡丹の舞」。渾身の奉納が感動的。
【取材・文:苦田秀雄】
千年以上の歴史を誇る藤崎八旛宮の例大祭。最終日の「神幸式」では、神輿に付き従う「随兵」と呼ばれる勇壮な武者行列や「新町獅子舞」、飾り馬や勢子の「馬追い」などが続き、熊本市街地を練り歩き、沿道の人たちから喝采を浴びます。2万人近くの奉仕者による熊本最大級の祭りである藤崎八旛宮例大祭は、熊本に本格的な秋の訪れを告げます。
※出典:ダイドーグループ日本の祭り