日本の祭りレポート
はるのふじわらまつり
これは源義経が兄の頼朝に追われて奥州に落ちのび、藤原家三代秀衡を頼った様子の再現です。秀衡はもちろん、平泉の民衆も義経来奥を歓喜したといい、それは地域あげての喜びだったとか。この祭りで毎年誰が義経を演じるかが注目の的。過去には滝沢秀明、稲垣五郎、藤原達也、妻夫木聡、横浜流星などが演じてきました。祭りの最大のみどころは、毛越寺(もうつうじ)の「義経公ねぎらいの場」の場面。両雄は毛越寺で会見し、義経公と秀頼公、北の方、武蔵坊弁慶が龍頭(りゅうとう)鷁首(げきしゅ)の舟で大泉が池を一周します。さらに池の中島では「延年の舞」が舞われ、あたかも時が800年遡ったかのような光景。
【取材・文:苦田秀雄】