日本の祭りレポート
はかたどんたくみなとまつり
「博多どんたく」の起源である「博多松囃子」は、治承3年(1179)に病没した平重盛の恩恵を謝するために始まったとされます。福神、恵比寿、大国の三福神が店や旦那の家などを寿いでまわります。そして「どんたく」とはオランダ語で「ZONDAG」であり、「ZON」は「太陽」、「DAG」は「日」で、「休日」のこと。櫛田神社を出た三福神や稚児が「どんたく隊」を従えて街を進みます。彼らは一団となって家々を訪問し、大声で“○○様の弥栄(いやさか)を祈念し云々”と発し、さらに大声で“祝うたぁ!”と叫んで万歳をし、シャンシャンと博多一本締め。そして次の家へ。これはいかにも笑福、商人博多の風情。
【取材・文:苦田秀雄】
「博多どんたく」の起源は840年の歴史を持つ「博多松ばやし」に始まります。福神、恵比須、大黒、稚児の4つの流れから成り、稚児は天冠をかぶり、舞衣の少女が優雅に舞います。昭和37年、『福岡市民の祭り「博多どんたく港まつり」』と拡大発展し今や2日間、200万人以上の人出を誇り「総おどり」でフィナーレを飾ります。
※出典:ダイドーグループ日本の祭り