日本の祭りレポート
まえばしはついちまつり(だるまいち)
これは通称「前橋だるま市」。大ダルマを抱えた人々がそぞろ前橋八幡宮に向かっています。大ダルマは「古ダルマ納所」に納められ、そのなかから選ばれたダルマが境内に山のように積み上げられます。大ダルマに書かれた文字は「目指せ甲子園・じぶん史上最高の夏」という文言や、警視庁捜査第一課のダルマもあり、前橋警察捜査第一課は「破邪顕正」と記載。午前10時、神事が終わるや、ダルマの山に点火。その煙を浴びれば無病息災が約束されるとか。燃えあがるダルマたちを横目に、猿田彦を先頭に神幸が街に繰りだしてゆきました。街に出ればブラスバンドも加わり、けやき通にはダルマを売る無数の露店が並び、そこは祭り一色。
【取材・文:苦田秀雄】
七夕まつり、前橋まつりと並ぶ前橋三大まつりのひとつ。その昔、毎月4と9の日に開かれていた日用雑貨や生糸の市が起源といわれ、通称「だるま市」としても知られます。前橋八幡宮で行われる古だるまの供養、「市神様」の渡御、だるまや縁起物の市など、朝から夜までにぎわう、前橋の新春の風物詩です。