日本の祭りレポート
あわおどり
大地が揺らぐ。町が踊り、笑い、弾け、そして狂う。「阿波おどり」の印象です。それは「ゾメキ」といわれる賑やかな行進型の手踊り。男踊りは半纏(はんてん)踊りと浴衣を尻からげに着て踊る浴衣踊りがあり、その所作は大きく、勇猛に、ときには滑稽に踊ります。一方、女踊りは女物の浴衣に網笠を深くかぶり、下駄を履き、艶っぽく、上品に。シンクロナイズの所作は日本女性独自の美。この熱気を体感したい人は偶発的に町のあちこちに発生する「輪踊り」に加わることをお勧めします。“踊る阿呆に見る阿呆 同じ阿呆なら踊らにゃそんそん”ということ。踊り込みは桟敷で、選抜阿波おどりは阿波おどり会館でどうぞ。
【取材・文:苦田秀雄】
「踊る阿呆(あほう)」に見る阿呆」で知られ、400年以上の歴史があり、庶民の心意気を示す祭りです。徳島市で開催される4日間は、街が踊り一色に染められ、鉦や太鼓の「ぞめき」のリズムにのせられた踊り子たちが、練習で磨いてきた個性あふれる踊りを次々と披露しエネルギーを爆発させます。
※出典:ダイドーグループ日本の祭り