日本の祭りレポート
あおいあそじんじゃおくんちまつり
10月9日の「神幸式」は朝9時半から御神幸の安全を祈る「発輦祭(はつれんさい)」があり、旧官軍の鼓笛行進、空手の模範演技など種々の芸能が披露され、神馬の引き回しも行われます。そして神幸に先立ち神殿から飛び出してくるのが「一番獅子」。この「一番獅子」こそ、地域の憧れの役。“「一番獅子」をやったら、もう死んでもよか”とか。神幸が街を進みます。「チリン旗」が立てられます。これは長さ8メートルの旗竿で、先端には剣がつけられ、握りこぶし大の鈴がついている行列のシンボルであり、神幸のおふれ。あわせて神霊の依代(よりしろ)、地霊を慰撫する意味ももつもの。「チリン旗」に先導されて神輿、御神宝、獅子の行列が続きます。
【取材・文:苦田秀雄】
国宝・青井阿蘇神社の例大祭で、人吉球磨地域最大の秋祭り。10月3日~11日まで開催され、9日の神幸式では神輿・神馬・獅子面・稚児などが時代絵巻さながらに市内を練り歩きます。3日の鎮火祭、8日夕刻の球磨神楽などはこの地域独特のものであり、長い歴史と伝統文化が人々の暮らしの中に息づいています。
※出典:ダイドーグループ日本の祭り