日本の祭りレポート
あきうおおたきふどうそんれいたいさい・あきうのたうえおどり
田植踊は小正月にその年の豊作を祈願(予祝)して行われる踊りで、きらびやかな衣装の『早乙女』が田植えを摸した踊りをはじめ様々な舞踊を行うもの。(秋保教育文化振興会資料要約)子どもらは竹ひごの花笠をかぶり、長振り袖に広帯姿の早乙女(さおとめ)、弥十郎は小鈴のついた投頭巾、背に蕪菜紋(かぶらなもん)の広袖を着て、黒の股引に手甲をつけて踊ります。唄い、笛、大太鼓・子太鼓が囃します。演目は入羽(いれは)・一本(いっぽん)扇(そぞろぎ)・鈴田植・二本扇・銭太鼓・太鼓田植・上がりはか。“お正月はめでたいぞや お祝い申すご亭様”。その所作、唄、衣装などをみれば、全国にある菅笠に手甲脚絆の田植踊とは異なり、洗練されたものです。
【取材・文:苦田秀雄】
ユネスコ無形文化遺産登録「秋保の田植踊」は仙台市太白区秋保町の馬場・長袋・湯元の3地区にそれぞれ伝わる田植踊の総称。田植踊はその年の豊作を祈願し行われるもの(予祝芸能)で、きらびやかな衣装をまとった早乙女が田植えを模した踊りなどを行います。宮城の代表的な民俗芸能ともいえ、集落ごとに独自の田植踊があります。