NPO祭り_DB001_100選
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祭りは12月3日の夜︑武甲山の男神と妙見社の女神が年にいちど﹁お花畑﹂で逢瀬をもつという伝説をもとにはじめられた︒右に張りだし舞台﹁の芸座﹂が秩父神社から﹁お花畑﹂のお旅所まで︑山車を従えた神輿が渡御するところがこの祭りのハイライトだ︒山車の太鼓は︑間断な震わせ︑胸を圧迫させるチカラである︒それは大胴・小胴・笛・車の動きにあわせて﹁打ち出し﹂﹁大波﹁﹂小波﹁﹂玉入れ﹁﹂後奏﹁﹂締めくくり﹂の順で演奏︒小胴の韻律的なリズムを背景に︑大胴は大波小波が打ちよせる重厚なもので︑その勇壮さは大洋に敢然とむかう勇ましさを表すという︒本能がゆさぶられる︒涙腺がゆるむ︒さすが日本の祭りを代表する囃子である︒山車は︑内室式屋台と笠鉾に長い真柱︑標木を立て︑上には3層の笠が載り︑高さ15トル︑重さ10トン︒山車には左とりつけられ︑歌舞伎が上演される︒まさに贅をつくした山車られる︒神々の逢瀬にふるえる祭りだ︒ド︒秩父旦那衆の力をみせつけ埼玉県神々の逢瀬を祝う神事あり撮影/芳賀日向実施日/12月2日〜3日場所/埼玉県秩父市馬場町秩父神社・市街地電話/0494-21-2277(秩父観光協会)交通/西武鉄道「西武秩父」駅下車152重芸勇映魂の復活93秩父祭

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