八はく朔祭さいここは通潤橋で有名な熊本県山都︵町旧矢部町︒︶祭りは不作を心配した細川藩が郷の庄屋に命じて豊作祈願をしたのがはじまりとされている︒メインの催しはそれぞれの町内が竹・杉・ススキ・松カサ・コケなど山野の素材を使い︑世相を風刺したの出来栄えを競うもの︒町内総出の2週間にわたる作業の成果だ︒町民は祭りのはじまりを﹁狐つき終︑﹂わりを﹁狐ばなし﹂という︒それはつきものが憑いたように夢中になり︑祭りが終われば呆けを覚ますということ︒作品の評価基準は行政への願いを﹁造りもんに﹂こめ︑それがいかに的確でイキイキしているかが求められる︒かつては朝起きれば自然の素材が玄関に置かれる農家から商家への感謝の気持という︒祭り最終日には全町が順番﹁に造りもん﹂を曳いて広場にくりだし︑審査員団の前でをする︒私たちの取材した年の各町﹁の造りもん﹂のタイトルは次のようなもの﹁︒猛威を奮うウイルスザウルス﹁﹂悪行退治﹂﹁虎視眈々﹁﹂地球環境の崩壊に怒る山神﹁﹂とめて!地球温暖化﹁﹂通潤橋守護龍﹁﹂世界洗︵浄戦場へ︶!守護神立ち上がる!!﹂など︒︵2009年取材︶熊本県自然の恵みで世相を風刺暮豊穣感謝っさ優勝の下市連合組「カエサル参上」実施日/9月第1土曜日〜日曜日場所/熊本県小益城郡山都町電話/0967-72-1158(山都町八朔祭実行委員会)交通/JR「熊本」駅下車→路線バス・九州中央自動車道「山都中島西」IC12062
元のページ ../index.html#67