NPO祭り_DB001_100選
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ここは北アルプスを背にした越中八尾︒立山連峰が夕陽を受け︑山頂だけが明るく輝く︒世の中にこんなにも切なく︑妖弓の音が流れてくる﹁︒おわら﹂の踊り子が静かに諏訪まちの石踊﹁大る﹁藁お﹂に笑あいる︑﹂とあもるいいうはこ豊と作をの畳を進む︒気高く︑人を寄せつけない凛とした空気がただよう︒踊りのそり返り︑空を指さす女指先のいとおしさ︑案山子男の勇ましさ︑男女の抱きあう悩まし自然とくらしをとり入れたもの︒指は井田川の魚をさし︑蚕が糸を繰りだす仕草などを繊細に表現︒病もなおしてくれる粋な富山のオワラが夜の八尾の空に吸い込まれてゆく︒これは熊本﹁のハイヤ節﹂の影響をうけたとされるもの︒寝たきりの老人は︑布団の中でひとり静か﹁におわら﹂を聴くという︒唄いも︑囃子も︑それが誰のものなのかをすべて聴きわけるという︒そして︑その上達度を識るという︒しかし﹁︑おわら﹂の語源が︑面白おかしく知る人は少な︒いさ︒踊りの所作は八尾の美しい恋の富山県﹁おわらそ︑﹂れは孤高の芸術民謡夜地の方と衆ばの唄り︑がお三り味た線︒︑太遠鼓く︑か胡ら鏡町の踊り(撮影/木村美津由紀)幽実施日/9月1日〜3日場所/富山県富山市八尾町電話/076-454-5138(越中八尾観光協会)交通/JR「富山」駅下車→路線バス・JR「越中八尾」駅下車11860風封じおわら風の盆

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