美び国くに神社例大祭・天狗の火渡りる︒今日は祭りの日︒神幸の先る︒さらに天狗様が手をひかれ北海道積丹半島美国︒そこは小樽から雷電街道を西に︑塩鉛色の空︑巨大な波が次々ともりあがる︒台風の余波だ︒いつウニ丼を求めて港のすし屋︒へもう言葉にならな︒い通りを歩けばやはりここは最果ての地﹁︒ニシン伝習館ヤマシメ番屋﹂でかつての賑わいを偲べば遠くからお囃子が聞こえてく頭を歩くのは赤い衣の天狗様と猿田彦︒天狗様は高さ20センチ︑域をくまなく歩いた天狗様は穢れや罪︑厄災をわが身に集めるすべて焼きつくすのだ︒境内に山と積まれたカンナくずに火が入れられた︒一気に高い炎があがる︒神輿が火柱をくぐり抜け見たことのない景色︒くぐりぬけた︒その姿キ︑リストの贖罪か︒の厄災を払う大役への自負の姿日常︒それは7月真夏の祭りの北海道北の港に天狗が燃える実施日/7月5日〜6日場所/北海道積丹郡積丹町大字美国町字大沢美国神社〜町内電話/0135-44-2101(美国神社)交通/JR「小樽」駅下車→路線バス9033非旅疎疫病・穢れ除去撮影/芳賀日向
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