大お鹿か歌舞伎しお重疎 紅白の桃の花が咲きみだれ︑る︒衣装は一着数百万円するも芝桜は緋の絨毯︒村のすぐうしろには雪を戴いた赤石岳が凛と屹立︒秋葉街道が山麓にむけて伸びる︒ここは信州伊那の山奥のそのまた奥の大鹿村︒そこに伝わる﹁大鹿歌舞伎﹂は︑村を流れる小渋川の急流を筏が無事に通行できることを祈願して神て木材を下流に運んだのである︒農作物の少ない大鹿の年貢は木 歌舞伎の外題﹁は六千両菅原伝授手習鑑﹁﹂一谷嫩軍記﹂﹁傾城阿波鳴門﹂など30の演目におよぶ︒それらはすべて村人の自演︒芸は本格的で︑東京から見学にくる著名な歌舞伎役者をもうならせるほどであう︒古来村人はこの川を利用しのもあるとか︒大蹟神社の境内の山の幸に箸を入れ︑地酒をやりながらの見学︒山菜に春のにおいを感じる︒酔うほどに異次いうところをいうのだろう︒こんな贅沢︑そうはな︒いで︑三段重ねの弁当﹁ろくべん﹂長野県信州伊那の桃源郷に本格村歌舞伎が79実施日/5月3日(大蹟神社)・10月第3日曜日(市場神社)場所/長野県下伊那郡大鹿村電話/0265-39-2100(大鹿村教育委員会)交通/JR「伊那大島」駅下車・中央自動車道「松川」IC稀旅映豊穣祈願23
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