NPO祭り_DB001_100選
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泰澄大師建立の育王山龍華院糸崎寺は福井県の日本海を望む小高い丘の上にあり︑境内のボタン桜は重たいほどの満開︒伝承によれば天︑平勝︵宝749禅海上人が糸崎を訪れ︑そこが母国の育王山の景色に似ていることから千手観音菩薩を奉納︒そのとき大勢の観音菩薩が集ま来とされる︒はじめに境内の石舞台で女性たちが御詠歌を披露︒つぎに住職を先頭に楽人・幼児の角守り・念菩薩の少年・手払・打鼓仏・撥仏の舞手が石舞台に登番太鼓の舞﹁﹂三番太鼓の舞﹂の順で︑太鼓と鉦にあわせて舞に仏様︒角守りが舞台の端で合掌し︑静かに舞を見まもる︒所作は往古からほとんど変わることがなく︑それは日本で唯一といわれる動き︒素朴でおおらかな姿に観客は誰しも仏の温かい懐に抱かれ︑極楽浄土に誘われる気分になる︒集落の人たちがよくわかる︒それは里人に幸せをもたらす舞なのだ︒舞手は糸られるという︒これは文化の化石だ︒いや宝石だ︒場︒一同﹁は一番太鼓の舞﹁﹂二福井県仏の慈悲がふりそそぐそ︑こは越前海岸撮影/芳賀日向重歴精稀実施日/4月18日(西暦奇数年)場所/福井県福井市糸崎町育王山龍華院糸崎寺観音堂石舞台電話/0776-35-1015(福井市教育委員会文化財保護課)交通/JR「福井」駅下車→路線バス・北陸自動車道「福井」IC7216糸崎「仏舞」

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