木き古こ内いの寒中みそぎだ︒由来は天︑保2︵年1831︶ここは津軽海峡を望む雪の木古内駅︒駅舎に大きな看板が︒﹁北の大地の始発駅︒﹂青函トである︒祭りは厳冬の夜︑水を神社守の夢枕﹁に御神体を清めよ﹂とのお告げがあり︑その通りにすると村は豊漁︑豊作が続いたという︒以来︑200年近3日間神社の拝殿に寝泊まりし︑稲荷・山の神・弁財天の像を抱行修者とよばれる4人は下帯姿で口に晒を噛み︑両の手を胸に組み︑行列で神社の石段を降りてくる︒極寒の深夜︑照明にうかぶ裸体は神の姿︒彼らは石段の下で3日2晩にわたり︑氷点下10度︑水温2︵度2010年取材時の︶禊ぎを何百回にわ打てばただちに跳ね起き︑誰もみていない深夜ですらこれをやるのだ︒それは豊漁と豊作の期待行修者になればこの修行は4年間やらねばならないきまり︒祭り最終日の朝︑4人は津軽海峡のみそぎ浜でそれぞれが別当・いて海に入り︑御神体を清める︒水温8度に彼らの表情はやわら言う︒主祭神の別当像は修験僧円空の作である︒純白の大地に翻る色とりどりの祭り旗が鮮やな珍北海道自らを清める153実施日/1月13日〜15日場所/北海道上磯郡木古内町佐女川神社・みそぎ浜電話/01392-6-7357(木古内町観光協会)交通/JR「木古内」駅下車・函館空港→路線バス94稀禊ぎ
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