2021年3月1日

猪俣の百八燈

取材・文

日本の祭り研究所 所長
NPO日本の祭りネットワーク副理事長
苦田 秀雄

タテのつながりを大切にして祭りを伝承

これは塚に先祖の霊を迎える塚信仰を基盤にし、この地方の一大勢力だった猪俣党の慰霊が結びついた祭りです。猪俣小平六範綱は源頼朝にも仕え一の谷の合戦で平盛俊を討った武将。時代は下って猪俣一党は豊臣秀吉に滅ぼされるのですが、いまなお埼玉のこの地に彼らを弔う炎は燃え続けているのです。祭りは資金集めに始まり、行事のすべてを地区の6歳から18歳までの青少年が行います。彼らは塚を修理し、道を整備して祭り本番を迎えます。
夕方子供らは猪俣の菩提寺の高台院に集まり、勇壮な「ふたり太鼓」、軽やかな笛の音で祭り気分を高めて塚に行進。そして108の塚に点火。それを一列になって眺める子供らの瞳にその炎がゆらめきます。きっとその風景は彼らの故郷の原風景になるのでしょう。

実施日/8月15日
場所/埼玉県児玉郡美里町猪俣地区 高台院から堂前山
電話/0495-76-3431(美里町教育委員会事務局生涯学習係)
交通/JR八高線「用土」駅下車 関越自動車道「寄居スマート」IC

※変更になる場合もございますので、お出かけの際は事前にご確認ください。

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