2021年3月1日

打植祭(うちうえさい)

取材・文

日本の祭り研究所 所長
NPO日本の祭りネットワーク副理事長
苦田 秀雄

神話の里の「神の道」

この祭りは離ればなれで暮らしている夫婦の神様が年1回の逢瀬を楽しむところが見もの。今西地区の香取神社の姫神様が、通称「神の道」を通って田代地区の天宮神社の男神様を迎えに出向いて一夜を過ごすのです。その往復8キロの旅で里人たちは「ナンコ*」などさまざまな神事をして豊穣を占い、祈願。香取神社に帰り神事が終わり、境内で「カギ引き」を行います。竹の綱引きです。今西・香取地区の戦いで、これに勝った方が豊作。さらに「田植え狂言」。それも豊作を祈るもので、今西地区の農民ふたりによる即興劇。何を喋っているのか、よそ者にはまったく理解不能。重ね重ねの豊作祈願に執念を感じます。祭りの最後、宮司さんは里人にもみ殻を分け与えます。彼らはそれを混ぜて苗を育てるのです。
ナンコ:互いに棒を隠しもって何本持っているかを当てるゲーム。勝った地区が豊作。

実施日/旧暦2月4日に近い日曜日(要確認)
場所/宮崎県えびの市今西地区・香取神社 田代地区・天宮神社
電話/0984-35-2268(えびの市社会教育課)
交通/JR吉都線「えびの」駅下車 宮崎自動車道「えびの」IC

※変更になる場合もございますので、お出かけの際は事前にご確認ください。

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