2020年8月18日

無生野(むしょうの)の大念仏

取材・文

日本の祭り研究所 所長
NPO日本の祭りネットワーク副理事長
苦田 秀雄

死後の世界を垣間みた

激しく打ち鳴らされる太鼓と鉦。一斉に唱えられる経文。白装束の人々が剣を手に裸足で踊ります。この景色、もしかしたら死後の世界か。その伝説は雛鶴姫の悲劇です。彼女の夫である護良親王は足利方によって28歳で非業の死をとげます。姫は夫の首を手に鎌倉街道を抜けてこの地にたどり着き、ここで体調を崩し、幼子ともども落命。「無生野の大念仏」はこの悲劇を忘れまいという地域の人々の優しい想いから始められたもの。これは宗教儀式から芸能への変化の過程を残している貴重なもの。クライマックスは「ぶっぱらい」です。それは病人に扮した人が布団に寝かされ、祈祷を受けて病を快癒させるもの。

実施日/8月16日(冬は旧暦1月16日)
場所/山梨県上野原市秋山地区 無生野集会所
電話/0554-62-3409(上野原市教育委員会社会教育課)
交通/JR中央本線「上野原」駅下車 中央自動車道「上野原」IC下車

※変更になる場合もございますので、お出かけの際は事前にご確認ください。

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