2020年8月14日

「二本松」を落下する神輿

伊庭(いば)の坂下し祭り

取材・文

日本の祭り研究所 所長
NPO日本の祭りネットワーク副理事長
苦田 秀雄

伊庭の坂は人生の坂

これは垂直に近い崖から神輿をおろすという荒行。高低差は175m。祭りは前日に山頂の繖峰三神社に神輿3基を上げ、当日の朝、三ノ宮・八王子・二ノ宮の順で坂下りをするもの。1基の重さは500㎏以上。最大の難所は60度の急勾配「二本松」で、次に「台懸岩」「僧衣の岩」「本堂抜け」などの難関が続きます。若連中になったばかりの15歳の「初山」2人が神輿の前に座らされます。それは伊庭の男になるための度胸試し。彼らは綱にしがみつき、目を固く閉じ、顔面蒼白。“目の前は遠くの景色だけで足元には何もない”と言います。神輿は岩を削りながら、スローモーション映像をみるように坂を落下。

実施日/5月4日(坂下し祭り)
場所/滋賀県東近江市伊庭町 繖峰三神社
電話/0748―42-2100(東近江市観光協会)
交通/JR東海道本線「能登川」駅下車 名神高速道路「八日市」IC下車

※変更になる場合もございますので、お出かけの際は事前にご確認ください。

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